上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

10年分の過去

1行日記をつけている。高校3年から。

過去10年分くらいの1行日記を、なんとなく読み返してみた。あまり結果の出ていない10年間のかもしれないけれど、それなりに色々なことをしていて、それなりに色々なことを考えていた。何もしていなかったわけではなくて、その時々で、色々なことをしていた。同じ会社にいるとはいえ、8つの職場を経験し、それぞれに人間関係を作り直して、ということをしていた過去。

最近、身の回りで転職をする人が多い。そんな中、昨日は、ずっと同じ会社で働いている、という人たちと飲んで、そんなことを思いだしたのだった。8つの職場。3つの街。自分でも忘れていたことが、たくさんあった。この今の自分の視野にたどり着く前には、気の遠くなるような過程があった。

自分が自力で思い出せることってほんの少ししかなくって、思い出せることの裏側には膨大な眠った記憶があるのだ。大半の記憶は手がかりを失って、ただ奥底に沈んでいって二度と思い出されることもないのかもしれないけれど、こうやって、ふとしたときに掘り起こされる記憶もある。もう二度と出会うことはないだろう人。もう二度と見ることはない景色。その1つ1つが、きっと今の自分を形作っている。

人生は経験の蓄積から学ぶことが多い。反例の積み重ねから、最適解が導き出されると思っている。経験は宝物だ。

最近少し近視眼的になっていた自分の背筋を伸ばした。ちゃんと、正しく生きていく。目の前のことに、しっかりと取り組んでいく。まだまだ経験していない未知の世界は広がっている。その先にきっと、次の10年後がある。