上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

超越とチキータレシーブ

思ったより寮の食堂でメシ食ってる人がいてびっくりした24日の夜。特に今年は祝日だから、寮に残っている人なんてほとんどいないもんかと思ったけど。

なんだかちょうどいい機会だな、と思って、風呂でさっき「超越」について考えていたのだけれど。

卓球のレシーブで「チキータレシーブ」というのが最近流行している。簡単に説明すると相手のサーブに対して手首を使って強烈な横回転をかけて返すレシーブのことなのだけれど*1、これと「超越」がある程度似ているんじゃないかと思って(笑)。「軸を外す」という点において、おそらくこの2つは共通点があるのである。

例えば今日「リア充爆発しろ」とか「クリスマス中止のお知らせ」とか言ってる人は、「24日はカップルがイルミネーションとか見に行ったりチキンとケーキでお祝いする日」みたいなイメージが頭の中にあって、そこに乗っかれないことに対してコンプレックスを抱いているわけである。まぁこの例はステレオタイプな1つの例に過ぎないけれど、要は今日っていう日はそういうキラキラしたイベントであって、そこに乗っかれないことに対して苛立ちなりなんなりが募る、ということなのでしょう。で、これとチキータレシーブとで何が同じか、っていうと、「別にそういう日だと思わなければいいじゃん」っていうことなのです。ただの12月24日だと捉えればいいでしょ、っていう話。

チキータレシーブの性質として、横回転方向の動きでボールにコンタクトすることによって、相手の下回転だとか上回転だとかの影響を受けにくくなる、というのがある。いわゆる下回転サーブに対して一般的な返し方である普通のツッツキレシーブだと、相手の上下方向の回転量に合わせてラケットの角度を変えてやる必要があるのだけれど、このレシーブの場合は横回転系の動きで相手コートに返そうとするため、上下方向の回転とは違う軸でボールに対してコンタクトすることになる。そのため、上下方向の回転量をある程度無視することが出来る。

これをこの図式に当てはめると、24日=クリスマスイブ=カップルで何かする日、みたいな図式の上に立ってるから色々フラストレーションがたまるわけで、別にその図式から外れてしまえば何も思うことはないでしょ、ということ。その土俵の上で勝負しようとするから負け組になってしまうのであって、その土俵から外れてしまえば勝ち負けは関係なくなる。下回転が強烈にかかったサーブに対して上下方向のラケットの合わせ方で勝負しようとするから失敗するのであって、横方向から攻めてやれば相手の強さなんてある程度は消してしまえるのである。多分、昔っからそういうことが言いたかったんじゃないかと思う。

まぁ、この捉え方も素直じゃないとは思うけれどね。もちろんそういう相手がいてそういう世間一般的に楽しまれている(のか商業主義的にそういう流れになっているだけなのかは知らないけれど)楽しみ方を出来ればそれでいいと思うし、そういうのに乗っかれなくてそういう人たちで反対勢力的に集まって楽しむのもどっちも楽しいと思う。別に軸を外す必要はなくて、その軸の上で勝負できるんだったら勝負すればいいじゃん、っていう話なんだろうね。でも、昔はやっぱりそうも割り切れない部分があって、行き場のないフラストレーションをどう始末してくれよう、と思って自分から無理やりチキータレシーブみたいに軸をずらすことで逸らそうとしてたんだと思う(笑)。超越が身に着いてしまえばそれはそれで楽なのは楽かもしれないけれど、やっぱり世の中に対して、ある意味「目を背けている」ことにはなると思う。ある程度社会的な生活を送ろうとして、そこで成功しようとするためには、そうやって逃げることじゃなくて対峙して悔しいと思うことも必要だと思うの。それでもどうしようもないときは逃げる手段を使うことも仕方ないとは思うけれど。最近のスタンスは割とそういうスタンス。これって生活の中の割となんに対してでも言えることで、仕事でもそう、プライベートでもそう。軸をずらして見て見ぬふりするのは簡単だけど、結局それって逃げてるだけなんだ。辛いときはそうやって逃げてもいいけど、向き合えるだけの戦力が整ったところで、きっちりと土俵入りして相手に向き合わなければならないんだと思うよ。

なんか今日、当たり前のように仕事して当たり前のように帰ってきてメシ食って風呂入った時点で、なんか今日がクリスマスイブだっていう事実を全然意識していなくって、ホント悔しいとか嫉妬とかそういう気持ちが何も起こらなくって(笑)、ある意味これはヤバいかなと思ってしまったのも事実なんだけど…(笑)。昔風に言えば「超越を身につけた」ということなのかもしれないけれど。これが進展するとおそらく「干物○○」になれる。でも、なんだかんだ言って今日ここにこんなこと書いてる時点でやっぱりゼロ、ではないのかもね。まぁ、嫉妬の入り混じった鬱屈した感情から、割と落ち着いて素直な感情に成長したと前向きにとらえておこうと思う(笑)。

時期が来ればそれなりになんとかなるでしょ*2。そんなこと言ってるからにして、来年の今日何しているかは知らないけど(笑)。

*1:詳しくはyoutubeででも探してみてください、いっぱい出てくるはずなので。百聞は一見にしかずで、1回見ればどんなもんかわかると思う

*2:高校の学年会の時に、昔私に「2人目に付き合った人と結婚しそう」って言い放った友人に言われた「こういう状況になったら次までが長そう」っていう言葉が若干ひっかかっているけれど。確かに。