余裕

余裕が欲しいとずっと言い続けて早10年以上が経つが、仕事も、プライベートも、金銭も、経験も、ようやく少しずつ蓄積が溜まってきて、ある程度の余裕が出てくるようになった。そんなNY3年目。

たぶん、同じ職場で3年目を迎えているというのが一番大きくて、これまで同じ組織に3年以上所属した経験は社会人になってからはなかった。サークルで言うとたぶん3年生とか4年生とか、そういうポジション。今の仕事の内容がここ5年くらい比較的変わっていなくて、同じような内容を続けられているのも、かなり大きい。その他にも、NYで多くの人と会って(本当に多くの人と会った)、ある程度自分を相対的に見られるようになったというのもあるのかもしれない。大学1年の時に先輩から言われた「もっとぐいぐい行っていいよ！それだけのものはあるから！」という言葉を今でも覚えていて、そうは言うものの自分に自信が持てず「いや無理でしょ」と思い続けていたのだけれど、それをようやく可能にする(あるいは認められる)くらいの何かが自分の中でようやく身についてきたのではないか、とも、なんとなく思っている。ここまで来るのが非常に長かったけれど。実に、14年かかった。

余裕はあるに越したことはなくて、出来れば日本に帰ってからもこの余裕を継続できるようになりたいのだけれど、日本に帰った時、新しい仕事になってそれがどうなるのか。なんか、一瞬でリセットされそうな気もしている。さてはて。