上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

選挙スタイル

夜勤明けで眠気がピークに達してぶっ倒れて寝てて、心地よい眠りの最中を選挙カーの名前の連呼で今起こされたところ。

無論、気分は良くはない。でも選挙出るような人たちって、名前売ってナンボなんだろうから、こういう個人的事情(というより感情)で非難とかするつもりはないのだけれど…

でも今の時代、保育園の子どもの声でさえ時に「騒音」って言われてしまうくらい音(というか個人の領域?)に過敏なのに、未だにこの選挙スタイルって変わらないもんなんだろうか。逆効果にならないのかな。この選挙スタイルで確かに名前は売れるんだろうけど、必ずしもそれってプラスに働くばかりではない気がする。

あくまでも凄く乱暴な個人的イメージで申し訳ないのだけれど、この選挙スタイルって、「地道に地元の農家を足繁く(文字通り自分の足で)回って握手とかしながら足固めしてる人が、日頃から回ってる田畑のあぜ道で手を振りながら通り過ぎ、農作業中の老夫婦が農作業の手を止めて手を振り返す」イメージなのだ。俺の中では。メディア戦略に乗っかってるのかはわからないけれど、「小沢一郎」のイメージが非常に強いんだよね…。泥臭い選挙っていうと語弊があるかもしれないけれど。やってることは良くわかる。けれども。それがだんだん今の世の中に合わなくなってきてやしないか、って話だ。

もし、こういう選挙スタイルにウンザリして投票行く気をなくしてしまった(もしくは別の候補に入れようと思った)人がいたとすれば、選挙的には逆効果になる。この「大音量の名前の連呼」、短絡的に「不快」を感じてる人って、少なからずいると思うんだよね。今の時代。特に、都心部では。ただ名前だけ連呼してもさ、当選したから何をしてくれるかって全然メリットがわからないじゃん。それなのにただ平穏な空気を切り裂いて名前だけ撒き散らしていても、マイナスの効果与えるだけなんじゃないかな、と思ってしまって。それをキッカケにチラシ見るとかいう効果を期待してるのかもだけど、マイナスから入ったイメージはなかなかプラスに転じないと個人的には思う。マイナスの名前の刷り込み。

結局「現在の選挙スタイルで名前をアピールすることで効果のある層」>「現在の選挙スタイルで名前をアピールすることで逆効果になる層」ということでやってるのだろうね。確かに有権者層の中で若年層の投票率が低いのは残念ながら事実だし(逆効果的な意見を持つのは若年層に近い気がする)、逆効果になる、っていうほどにはマイナスではないのかもしんない。それとも実際のところは単純に、これまでやってきた方法だからやってるのか、あるいは、「他の候補者もやってるからうちだけやらないわけにはいかない」っていう話かもしれないけれど。「選挙はこういうものだ」みたいに受け入れているところもあるし。

いつか、何かのキッカケに社会問題になって、選挙スタイルが変わる日が来るのかしらね。「昔は選挙カーに乗っかって手を振るバイトがあってね…」とか昔語りをする時が来るのかしら。

…そう言っている間にも1台通り過ぎた。まだまだ、これが過去になるのは当分先の話になりそうだわね(笑)。あったとしても。