上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

フィクション小説みたいな夢を見た。けれども夢の常として、起きたときにはそのほとんどを忘れている。映画を見ているような話だったのだけれど。

おぼろげに覚えている話の内容は、「現実世界」と「うわべの綺麗なところだけを抽出した理想世界」のパラレルワールドがあって、ある団体の企みによって現実世界から理想世界への人間の移動、洗脳(取り込み)が巧妙に行われているのだけれど、その企みに気がつき、すんでのところで切り抜ける、みたいな話。大半の人は洗脳され、目が虚ろで表層的な快楽に身を委ねたまま、理想世界へと移行していく。その中で、企みに気付いた私と数人のみがシェルター的な役割を果たすビルの4階の書庫みたいな一室で現実世界に残っていく(いわゆる「反理想世界」的なものとしての存在)。私自身も最初からそう気付いてるわけではなくって、周りの人の巧みな謀りに乗っかり、最終的な「移行」の儀式に疑い無く出席させられる段取りになっているのだけれど、いくつかの伏線の回収により当日仕組みに気付き、直前すんでのところで逃げ出す、みたいな感じ。昔イジメにあっていて、反理想世界的な立場にいる同志と思っていた友人が最後に取り込まれていく様とか、すげぇ綺麗で育ちも良く周りにちやほやされて育った風いかにも理想世界風な女の子が
実は反理想世界的な部分が核にあって洗脳のそしりを受けておらず、どちらの世界が正しいのか揺れ動いていたりする辺りが小説としてもキャラ立ちしていてうまく出来ている。結局その女の子を説得して共に現実世界へ残っていくところで目が覚めるという、実に良く出来た話(笑)。

もうね、完全にただの中二病(笑)。ある種のよくあるストーリーと言えばよくあるストーリーだ。でも、何らかの問題関心とは絡んでいるはず。自分の中にあるまとも/非まともの問題関心とも絡んでいないのかもしれないし、最近1Q84読み終わったのとか、ネットでモブサイコ読んだのとかも関係してるのかもしれない。その辺が夢の形を取って噴出しただけなんだろう。夢の生々しいリアリティが時間を経るごとに薄れていくのが残念。主演:藤原竜也とかで映画化すればそれなりに話題になりそうな、面白くて良く出来た話だったんだけどなぁ…(笑)。