上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

田植え

新潟は、このGWでだいぶ田んぼに水が張られ、田植えが行われました。今は、蛙の大合唱も始まり、季節は春から初夏へと移り変わりゆく最中です。

なんか「田んぼに水が張られて小さな苗が植わってる」だけなんだけど、一面に広がる田んぼを見ていると、なぜか精神的にも漲ってくるものがある(笑)。おそらく、こんなことで漲ってくんの俺くらいなのかもしれないけど…(笑)。でもね、今日の19時ごろ、日が山の稜線の向こう側に落っこちて、稜線のちょっと上の部分だけがほんのりと紅色に染まっていて、そこから天頂の濃紺へのグラデーションになっている情景が、田んぼに映っているさまがすっげー綺麗で。畝の黒い線で区切られた水面が空と同じ色に染まっていて、ぽつぽつと点在する民家に徐々に明かりが灯りはじめて。全体的に紺色に染められたスクリーンの中、影絵みたいに山の稜線と畝の黒い線が、紅色の縁取りで強調されている。仕事中だったから写真撮れなかったのがいたく残念だった。あれ絶対めちゃめちゃいい写真が撮れる。そんな風景。

今日はGW最終日の休日ってこともあって、やっぱりそれなりにイレギュラーな対応ばっかりで、結構疲れたには疲れてたんだけど、まぁそんな風景を1日の最後に見せられるとそれまでの疲れも一気に吹っ飛ぶよね。ホントすげー得した気分になった。日没と日の出の瞬間って、世界はある種の特殊な静謐に包まれる気がする。1日のうちで、この時間が一番好きかもしれない。

季節の移り変わりに敏感になってきたように感じるけれど、この環境にいれば間違いなくそうなるはずだ。東京のコンクリートジャングルの中にいてもちょっとした隙間の木々の様態にしかそれを見ることが出来ないけれど、山、家、田、眼に入る光景すべてが季節を主張しているんだもの、それは感度も高くなるはずだ。この感覚、忘れたくはないけれど、きっと環境が変われば、薄れていってしまうものなのだろうな…。

今から、稲が成長していく様を見ていくのが楽しみです。ってか、歳食ったのかな、俺(笑)。