上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

人間の無駄

人間は生まれた時には記憶も何もなくて、幼いころから膨大な時間をかけて学習を続け、知識を身につけ、忘却し、死んでいく。そう考えると、人間ってどれだけ無駄なことをしているんだろうね、と最近思っていた。

AIの話を耳にする機会が最近多いけれど、忘却することもない、計算ミスをすることもない、そんな機械が自己と対話し学習するというのなら、人間が敵うわけがない、というのは当たり前のことではないのだろうか。そもそも、生まれた瞬間から、一瞬にしてこれまで蓄積されてきた知識を与えることが出来る時点で、アドバンテージが大きすぎる。

「人生死ぬまで勉強だ」なんていうのはよく言われていることだし、今でもきっとそれは間違いじゃないと思うのだけれど、一方で、そうこうしているうちに今の人間の脳がしていることの大半は機械で出来るようになるんじゃないの、と思っている。前の上司が冗談混じりに昔言っていた。「翻訳コンニャクが俺が大人になるころには出来ると思ってて、だから英語の勉強はあまりしないできたんだけどなぁ。もう少し先の未来だったかなぁ。」

得てして自分の仕事が失われるから、人間はこれまでの仕事の仕方だとか世の中の仕組みに固執しようとしているけれど、そういうものを全部いっぺんに機械で代替できることに置き換えてしまったほうが、いっそのこと世の中は楽になると思うのだけれど。機械に任せたほうがいいことはあっさり機械に任せてしまって、機械に出来ないことを考えるのはまだ少し早すぎるのだろうか。色々な世の中の仕組み、ルールを機械に最適化するように簡潔にしていけば、世の中シンプルで暮らしやすくなると思うんだけどな。