上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

わるいこ

気がつくところも、気がつかないところも、あるいは気がついていないふりをしているだけのことでも、一体どれだけのひとを損なってきたのだろう、というほどおこがましいことを言える立場にはないけれど、それでもきっと私は多くはなくとも少なからず、私はひとを損なってきたのだと思う。

気がつく限りの範囲において、あるいは気がついていないふりをしている限りの範囲において、ときどきそのことを反省してみたりもするのだけれど、結局しかたのないことじゃないか、とか思って、未だに懲りずに同じことを繰り返している。気がつくと、自分はそんなことをしたいつもりはないのに、誰かのことを損なっている。

ひとを損なうのと時を同じくして、なんとなく、自分のことも損なっているのではないか、という気がする。誰かのことを削って、すこし、損なったところで、自分の中でもきっと、同じだけ、何かが損なわれている。そんなことを繰り返して、損なってきたひとたちの少しずつが、私の中の大きなものを損なってしまっている。

結局は、反省してない、ということ。反省なんかしてたら、もう少し何かは変わっているはず。ひとのことを損ない続けている自分を赦してしまっている自分がいて、自分のことを損ない続けることに対しても歯止めがかけられなくて、今に至っている。取り返しはつくのでしょうか。菩薩みたいな人がどこかから現れてくれるのでしょうか。