上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

「東京」

久々に東京駅に降りた。最近はいつも、上野だったから。

2年前、配属になって、新潟へ向け新幹線に乗った日のことを思い出した。まだあまり互いのことを知らなかった同期と、ぎこちない会話を交わしながら、車内で食べる弁当を選んだときのことを。

八重洲口に向かった。4年前、OB訪問をした日のことを思い出した。残念ながら縁はなかったけれど、面識もないのに快く訪問を引き受けてくれた、お世話になった人のことも。

記憶は、土地に染み付くのかもしれない。私の住んでいた東京は、必死で向き合っていたあの頃とは趣の異なる顔で、私に語りかけてくる。

今日は有楽町で待ち合わせ。東京の街の雰囲気を肌に感じながら、一駅分だけ歩いてみる気になった。