上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

…こんなこと書いといて言うのもなんだけど、実は、この時期は服のチョイスがめんどくさかったりして、朝晩の冷え込みを想定してちょっと着込んでくとすぐ汗かいてべとつくし、あったかいとなんだか頭がぼんやりするし、春って、あんまり好きな季節ではなかったりする(笑)。

街にきらきらした新生活スタート組があふれ、ちょっとまだ風景に溶け込んでない感じの集団を見るにつけ、なんだかちょっときまりが悪くなったりもして。確かに昔はああだったんだなぁ、と思って、ふと自分を見てみると。大学生活はもちろんのことながらとっくのとうに終わってしまっているし、4年間の間に随分いろいろなものを手に入れたり、失ったりしてきたんだと思うけれど、会社に入ってからも2年が経ってしまった(まだたったの2年だけど)。入社式の鞄も靴も、もう使い古してしまって適当なものに買い換えてしまった。あのころ使ってたタイピンは、いつかの飲み会のあとに気付いたらなくなってた。

新しい「異質者」だったものが、徐々にこなれてきて、「風景に溶け込んでいく」のは世の常なんだろうけど、染まっていく中で気付かぬうちに褪せている色みたいなものはあるんだろうね。「染まる」「こなれる」って、確かにそのほうが本人が過ごすうえで絶対楽になるのは間違いないんだけど、ふとあらためて見てみると、なんか古びている気がして、なんとなくきまりが悪い。その中にいると、それが普通と思って生活しているけれど、突然そこに異質者が大量に流れ込んでくると、急にそこが目についたりして。比較されて浮き彫りになるっていうか。

それが、春っていう季節なんだと思う。花も春になった途端、ぱぁっと鮮やかな色を街中にばら撒くけど、それと同じように、人間的にも鮮やかな色が街中に一気にばら撒かれるような感じなのだ、おそらく。

目が合いそうになると、なんとなくそらしてしまったりして。別に、昔に戻りたいわけじゃないんだけど。なんていうか、突然爆発的に押し寄せる春のエネルギーにあてられてしまうのかもね(笑)。それくらい、春って生命力にあふれた季節なんだろうね、おそらく。こちらに来ると特にそれを感じる。雪に閉ざされた長く厳しい冬が終わり、やっと訪れた春。

最近仕事も冬に比べてあまりに平和すぎて、ちょっと平和ボケが過ぎてて緊張感のかけらもないんだけど、そんなときにこそちょっと気を引き締めなおさんといかんのかなとも思ったりしてます。明後日は同期と花見行く予定。さて、そこまでに咲いてくれるかなー…。