上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

夜明け

最近朝も暗いうちから仕事してることが多いんですが、

夕焼けもいいんだけど、早朝やっと明るくなりだしてきたくらいの時間帯って、とても風情があるのです。

今の時期、雪が降り積もってるからかもしれないけれど、遠くの雪かぶった山々、山奥の山村、蛇行して暗く流れる川、車もまばらなバイパス、明かりの消えた街中、そんな全てが、水墨画みたいに淡い色で浮かび上がってくる。雪がある分、白とその他のコントラストがくっきり出てくるんですね。しかも、明るくなっちゃうとそれぞれ色が主張をしだすけれど、薄暮の時間帯だと、個々の色がグレースケールをかけたみたいに黒系統で統一されてくる。まさに、水墨画の世界。

まだ街が起きだしてない、っていうのも、結構大きいのかも。同じ暗い世界でも、夕暮れ時って人の活動時間帯だから、人の気配に満ち溢れているのだけれど、早朝の景色の中には人の気配はほとんどない。寝静まった静かな世界。たまに、雪かきしてる人とか、犬の散歩してる人が見えるくらい。そんな静かな世界が、風情を助長するのかもしれません。

4時半に起きて、0度の気温の中、眠い目こすりながらさみーさみー言いながら動き出して、日の出の時間が近づいてきて夜が白み始め、こんな景色が視界に入ってきたとき、ほとんどの人が見ていない貴重な一瞬を自分だけで独り占めしているような、そんな優越感に浸っていたりします。全てがリセットされて、また新しい1日が始まる瞬間。夜明けって、なんかある種の独特な雰囲気がありますね。