上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

熟語の使用と端的な表現

最近覚えた言葉。「知悉」「慫慂」。

前者は上司が自分宛のメールでさらっと使ってて、この言葉が凄くしっくりくる状況だったのでなるほどと思った。「ある物事に関して、細かく知り尽くすこと」をぴしっと漢字2文字で定義してくれる熟語があるあたりが日本語の素晴らしさだと思うし、こういう的確な日本語を使えるようになりたいと思う。最近、英単語とかこういう熟語とかが頭の中からごそっと抜け落ちている気がしてならない。使わなければならない状況で全く出てこない。前は喉元まで出てきてあとちょっとのところで思い出せないような感じがする状況が多々あったのだけれど、最近は全く思い出せる気がしない状況が多々ある。単純に使っていないのだから忘れて当然なのだけれど。

社会人になると冗長な表現は忌避され、コンパクトでインパクトな表現が要求される。パワーポイントなど口頭で説明出来るものはまだしも、補足説明することが出来ない提出用の資料などに関しても。なんとなく自分としては抜け落ちてしまう情報なりニュアンスがありそうで嫌なのだけれど、でも短い時間で誰にでも的確に伝わるようにしなければならないのだから仕方がない。今までブログに冗長な文章ばかり書き連ねてきた人間にとっては苦痛なのだけれど(それが自分のスタイル的な部分はあるからね)、こればっかりは仕方がない。慣れるしかない。たぶん何度かやってればそのうち出来るようになるんでしょうね。まぁ、この手のトレーニングを多々積んでいる業界の人もいるのでしょうけれども。

こんなときに、こういう熟語をどれだけ使えるかが大事なのだと思う。冗長な表現になってしまうところを、ピシッと2文字で表すことが出来れば、それだけでコンパクトでインパクトでなおかつ漏れなく的確に相手に意味が伝わる。そういう意味でも、ぜひとも語彙を増やして、適切な場面で適切な日本語を使えるようになりたい。これまで日本語の勉強を満足にしてこなかったことを若干悔やむ。日本語すら満足に操れないのだから。