上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

美術の解釈

少し思ったけれど、誰かと美術館に行くっていう行為は、解釈のぶつけ合い、確認し合いという行為である。モノに対して与えられるのはあくまで個々人の解釈でしかないから、1人でこういうところに行くということは、自分の解釈を確認ということになる。けれども、誰かと行くということは、他の人の解釈、価値観と触れ合うということである。そういうときに、なんとなく、自分の価値観を押し付けてしまいそうで怖いのだ。他人の価値観を受容しないで終わってしまうのも怖いし…。なんかそういうのがうまくいかなそうで怖い。杞憂かもしんないけど。

だから、旅行とかも自分1人で行ってしまうのかもしれない。結局、旅行先でどこ行くかとか、自分の価値観が反映されるじゃないですか。誰かと行くって事は、どうしてもそれを折衝することになる。スノボとか目的が一致していくときとか、ツアーになってて行き先が確定しているときはまた別だから、まだいいのだけれど、行く場所も見るところも自由選択、みたいなときには、自分の行きたいところに行くということは自分の価値観を押し付けるということにつながる。それを押し付けてしまうのが嫌だから、結局1人で行ってしまうのかな…。何か問題があったとか、すっげー遠い道を歩くことになったとか、休館日だったとかしたときに、結局迷惑がかかるのは自分だけなのだ。迷惑をかけるのは、自分だけで良い。そう思ってしまうのかな。

元々価値観なんてそういうものなのかもしれないけれどね。誰かに押し付けずに生きていくことなんて絶対に無理なんだし…。うーん。恐れすぎなのだろうか。