上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

なんとなく思ったこと

昨日たまたま「ガイアの夜明け」っていう番組を見てたんですが。

大手スーパーが物量とかPB(PrivateBrand)とかによって、安い商品を大量に世の中に送り出してくる中、中小スーパーとかメーカーは苦しんでいるみたいですね。

この原材料費高騰の折、その競争はより大変なものになっているみたいで。

自社製品を売るために他の製品と差異化を図るためには、付加価値をつけるか価格を下げるかしかないのだろうけれど、どっちも割と極限まできているんじゃないのかなぁ、という気がしました。まぁ、前者はまだ辛うじて何らかの余地はあるのかもしれないけれど、後者は特に。さらに煮詰まって高いものが求められていくであろう、これからの世の中は、大変だなぁと思いました。

中小スーパーだけが大変なんじゃなくて、大手スーパーも必死ですよね。どこも本当に大変そう。というか、お父様がそういうところに勤めていらっしゃる方が知り合いにも実際いるけれど。実際聞いたことはないけれど、大変なんだろうなぁ、と思っています。

僕はマルキストでもないしそうなるつもりもないけれど、マルクスの言ってることもなんとなく判る気もします。懸命に働いても少しの利益しか生み出されない人がいて。数の論理に任せて値段がどんどん下がっているから、それについていくために工場がオートメーション化したりとか、より人件費の安い海外に移転したりとかして。経費削減のために資本家と労働者の格差は広がっていく一方だし、労働者すら工場から排除されようとしているし。競争が厳しくなったり、原材料費が高騰したり、といったシワ寄せは結局最下層のところに来るんですよね。格差社会はどんどん広がる一方ですよね。一方で儲けた人たちは会員制のリゾートとか高級マンションだとかどんどん高級志向のものが増えていて。自分だけ儲かればそれでいいのかなぁ。儲かるものがどんどん儲かっていって、ついていけないものは排除されていってそれでいいのかなぁ。

まぁ、それでいいといえばそれでいいのかもしれないけれど。実力のあるものだけが生き残る社会、でいいといえばいいのかもしれない。でも、僕は、なんかそれっておかしいと思うんだよなぁ。

昔は良かった、とか、そういう話になってしまうのか。なんか、昔はもっとマイルドだったものが、コストダウンだとか、効率化が突き詰められていった結果、分化が進み、取り返しがつかないところまできてしまった、というような気がするんです。昔はみんながそこそこのものをそこそこ持てていたけれど、持てるものと持てないものの二極化が進んだ。このまま行ったらどうなるんだろう。代替案はあるのか、ないのか。それを目指す1つの試みが社会主義革命だったのだろうけれど、結局社会主義はこけたしなー…とか思って。誰か新しいシステム開発してくれないかしら。マルクスとか見てる限り、ちょっとした凡人チックな人じゃ到底無理そうで、相当な人じゃないと無理そうだから、あんまり自分の身の回りにはそういう可能性のある人はいなさそうだけれど…。

まぁ、こういうことって、これから今の社会に出て行こうとする人間が言うような話ではないけれどね(笑)。社会に出たら、僕もそのシステムの中で利益のために働く必要があるわけで。甘ったれたことを言ってはいられないのですよね。そういうところから離脱したところに行くのだとしたら、教師になる、とかしかないのかもしれないけれど…。まぁ、もうちょっと他にも案はあるとは思うけれど、でも、いずれにせよ、安易な道はそんじょそこらには転がっていない。結局どこも大変なのです。知足。自分の身の丈にあったことを出来ればそれで満足なのだと思いますけれどね…。

そんなことも思いながら。まとまっていないけれど。でも、こういうことを考えてるってことは、いつでも仮面の下に隠せるようにしておかないとね。長いものには巻かれろ。