上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

七夕

星空に願いをかけられるほど昔から素直な人間ではなかったけれど、もはやそのふりすら楽しめないほど性根がねじまがってしまっている。昔話は置いておいて、七夕飾りを飾るというイベントすら純粋に楽しむ心ももうどこかに行ってしまって、どこか遠いところから醒めた目で傍観している自分を、哀しい気持ちで眺めている自分がいる。その距離はどんどん離れていく一方で、溝は埋まらない。織姫と彦星の間くらいに絶望的な差なんじゃないかと思っている。

帰りの電車の中でそんなことを思ってまた哀しい気持ちになったので、帰ってきてから5km走った。先々週30分かかったところが先週27分になり、今日は25分で当初目標としていた1km5分に達したけれど、別に全然嬉しくなかった。世の中には努力をして、もっともっと速い人はたくさんいる。たかが3回走っただけで何かが変わるわけではなく、これを続けないとなにも変わりはなく、そしてどうせ続かないんだろうとまた醒めた目で眺めている。速くなっていたからといって、何かが起こるわけでもない。多少の筋肉の痛みだけを抱えて、また今日と全く同じように明日は進んでいく。明後日も、明明後日も。だからなんだ、だからどうした、と呟いている。こんなものはただの自己満足で、努力とは言わない。結局、走り終わっても、数値上の結果が良くなっていても、哀しい気持ちは哀しい気持ちのままだった。半ば諦めを抱えて、月曜日までに読まなければならない英語の課題を定まらない頭で眺めている。

七夕。熱い情熱でも欲して、紙に記して笹の葉にくくりつければ良いんでしょうか。信じるものは救われる。信じないものは。