上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

繰り返し

昨晩は東京で高校の同級生の結婚式2次会に出席した。夕方の新幹線に乗り、そのまま会場へ直行。恵比寿の街は梅雨のべっとりとした暑さに包まれていた。ここ最近、同い歳の人間が続々と片付いていく。ジューンブライド

会には、高校の同級生が6人集まった。参加者は、みんな、似たような状況。遅れてやってきた同級生の、恵比寿のマンションで男6人の3次会。きっと億ション。8年が経てば、顔つき、中身こそ変わっていなくとも、それぞれの境遇は大きく変わっている。勝ち組、負け組、という世の中に勝手に設定された二項対立が、本人の意志とは関係なしに、頭をよぎる。

0時過ぎの電車で実家に帰った。朝、目覚めてすぐに新幹線でとんぼ返り。いつもは1階で寝て帰るところを、今日は2階で外を眺めながら帰った。立ち並ぶ家々の中には、1人1人の生きざまがある。川口の高層マンションにも、赤羽の雑居ビルにも、王子の団地にも、熊谷の戸建てにも。きっと私の知らない一冊の小説みたいな人生が、無数に並ぶ窓の向こう側で、懸命に営まれている。その1つ1つを勝手に想像しながら、ぼんやりと外を眺めた。ベランダで洗濯物を干す人々。網に囲まれた3階建のゴルフ練習場。一面に広がる田んぼ。

何の変哲もない、平和な日曜日の始まり。昨晩結婚した彼にとっては一生に一度の、そして、私にとっては幾度となく繰り返されてきた1日。