上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

幸運

幸いにも、これまでの人生、そしてこれまでの会社人生共に、人間関係には恵まれてきている自覚がある。幸運過ぎるくらいに。親兄弟親戚然り。先輩上司然り。同級生同期然り。後輩然り。

周りの人を見ていて、特にそう思う。社会人になってからのことを見ているだけでもそうだ。会社に入って1年間ずっと仕事を教わっていた、ある意味会社人生の最初の師とも言える人が、ある日突然横領で捕まった人がいる(会社は違うけど)。知らず知らずそこに加担しているって、相当堪える話だと思う。そんな話が身近に転がっている。上司に理不尽な怒られ方をしたり、毎日厳しく叱責されたり、なんて話も最近周りで良く聞く。人間関係が合わなくて、若干精神的にバランスを崩してしまっている人もいる。全て伝聞に過ぎないし、私がその立場に置かれたらどう感じるのかはまた違うのかもしれないけれど、少なくとも、多少のことを差し引いたとしても、私が人の話を聞いて総合的に判断する限りでは、私のこれまでの環境って申し訳なさすぎるくらいに恵まれている。多分に。そして今も。

これから先どこかで落とし穴が待っている気がしてならない。今までがうまく行きすぎている分、絶対にツケはどこかで回ってくる。人生そんなにうまく出来ているはずがない。どこかでバランスを取らなきゃいけないはずだ。そう考えると、この先相当なマイナスの事態に陥る可能性もある。これまで恵まれてきている分、そういう状況に陥っても、仕方がないと割りきるしかないと思ってはいる。けれど、ぬるま湯で甘やかされてきた分、来るべきその日が来たときに、果たしてうまくかわしきることが出来るのだろうか。正面切って受け止めることが出来るのだろうか。一抹の不安は残る。40年間逃げ切るなんてことは、絶対に出来ないことだ。いつかは向き合わなければならないことであるはずだ。

まだ何もわからない将来のことに想像を巡らせても結局は無駄なことで、その時が来たらその時考えるしか方策はないのだけれど。