上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

普通

京極夏彦の「幽談」という短編集の「十万年」という一編が、私が昔から考えていた世の中の捉え方とすごく近い考え方をしていた。そういう風に捉える人もいるよな、っていうことがわかって少し安心したものの、その描き方から、世の中の普通は結局こっち側じゃないんだな、ってのも改めて同時に悟った。それは前もってわかってたことだけれど、改めて突き付けられて、諦めの混じったやるかたない気分になった。別に普通じゃなくても良いんだろうけど、普通じゃないからこそ色々な弊害も起こる。そのハンデをなくすためにはやっぱり普通になるしかなくって、結局何かで上塗りして隠さなければならないのだろうか。常識的に考えれば、それが一番妥当な判断だけれど。

何が普通で何が普通じゃないのかしらねん。