上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

大人

微かな期待を抱いていても、感覚で、「あぁ、これは無理なんだな」と悟るときがある。数パーセントの希望を持ちたいと思うけれど、そこにあるのは厳然たるゼロだと解ってしまったとき。

そこにあるものを壊さないように、自分が作り出した期待をそっと握り潰すのが、大人のやり方だ。現実は物語のようにはうまく出来ていない。

そうして明日からも、何もなかったかのような顔をして生きていく。さも期待なぞ初めから抱いていなかったかのように振る舞いながら。