上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

経県値

生涯行ったことのある県をマッピングして、経県値を算出してくれるサイトがあります。以前も紹介したと思うけれど。こちらのサイト

こちらが2年前(大学4年時)。

今回の結果

前回算出した時点では生涯経県値は139点だったけれど、社会人になってから177点と圧倒的に増えました。あとは石川だけだな(笑)。中部地方が弱いけど、あの辺に泊まることはないと思う。だいたい、京都だとか近くの県に泊まってしまうもの。だから、もうこれ以上あんまり増えることはないと思う。

赤色に塗られているからといって、一通りざらっと眺めただけのところもあるし、まだまだ知らない土地はたくさんある。土地土地にはまだまだそれぞれ固有の歴史があるところがたくさんあるし、所謂「有名観光地」ではなくても、隠れた良さを持つところっていうのはたくさんある。観光と一口で言っても色々あって、簡単にはよくある京都のお寺2泊3日バスツアー、みたいな史跡めぐり的なのをイメージしてしまうけれど、最近はそうでない観光の形も増えている(グリーンツーリズムとかね)。要は、我々が価値をどこに見出すか、というところなのだ。

知名度」っていうのは、おそらく我々にとって価値を判断するうえで1つのバロメーターになる。例えば歴史でいうならば、徳川だとか織田だとか、そういう有名な武将がいたところっていうのはどうしても知名度が高くなるし、逆に名もない武将がいたところっていうのは、ほとんど知名度がない。そこで比較すると、やっぱり「誰でも知ってる」ところのほうが、観光地として人がたくさん来ることになる。天地人の例がよい例だと思う。それまで春日山城なんてさして有名でもない場所だったけれど、直江兼続大河ドラマによって有名になった瞬間、多くの人が訪れるようになった(最近もその人たちが訪れているのかどうかは知らないけれど)。場所としての形は別に何も変わらないのに、人々の中の価値が変わったがために、そこに多くの人が訪れるようになる。そこにどんな価値を見出すか、っていうのは人によって異なるのだ。まぁ、徳川みたいな有名どころっていうのはどうしても力があるから、それが作り出すものもそれなりに力を持ったものになる、っていうのは事実としてあると思うけどね。それは名古屋城に行ったときに実感した。例えば今は歴史を例にとって挙げたけど、例えば有名人が訪れた、とかいうのも1つの「価値」になるんだろうね。色紙が飾ってあるお店みたいな、あれ。そういうのを考えていくと、実は観光地っていうのは、我々自身によって作られたものなんだ、っていうのがわかってくる。「るるぶに載った」とかそういうのが重なって、次第に人が集まるようになる。「価値」って、要はそんなもんなのだ。

こないだ花見に行ったとき、所謂「花見どころ」として有名なところに行って、まぁ確かに本数も多いしきれいだったんだけど、昨日たまたま川沿いの道を通った時に、そこに咲いていた桜が凄い綺麗で、でも誰もいなくて(雨降ってたのもあるけど)。私たち自身がそこに価値を見出すことさえ出来れば、ネームバリューに踊らされなくても、自分にとっての観光地っていくらでもあるのだ。有名っていうのはある程度の価値があるだろうから有名になっているので、そこに従ってさえいればいいから確かに楽ではあるんだけどね。でも、そこに踊らされずに、自分自身で価値を見出していくのも楽しいんじゃないのかな。

観光をビジネスにする以上はそこにお金を儲ける仕組みを併設しなければならないから、有名になるほど人が来て、商業的な手垢が付いてしまうというジレンマはある。確かに人がたくさんあつまるところにはそれなりの価値があるから人が集まるのだろうけれど、有名ではなくても素晴らしい観光地はまだまだたくさんある、ということを実感する最近。これをビジネスにするのって、なんとなく、応援していたマイナーなバンドがメジャーになってしまったのと同じ感覚に陥る気がするのだけれどそうではないのかな(笑)。

最後に1県残った沖縄は、1人で行くところじゃないと個人的には思っているので、とっておきのお楽しみのために取っておきます(笑)。