上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

身体的痛みをイメージで超越しようとするけれども結局無理

どうにも背中の張りが取れない。背骨の周りに針金が絡み付いている。肩甲骨の付け根辺りから首にかけて、鈍い固まりが体の中枢を固く縛り上げている。いっそのこと、何か強い力でへし折ってやれば楽になるのに、と思うことがある。自分のものではないとてつもなく大きな手で、首根っこ、肩を鷲掴みにして、とてつもなく強い力で、畳み込むように体を二つ折りにしてやりたくなる。そうすれば、痛みの根っこは粉砕できるのではないかと思う。竹に力を加えていったときの、折れる瞬間みたいな爽快感とともに。骨もろとも。

ふと偏頭痛に襲われる。こめかみの皮膚の下、3センチくらい奥まったところがキリキリと締め上げるように痛む。偏頭痛が唐突に頭を襲ったときには、こめかみの辺りを千枚通しで一思いに突いて、痛みの根源を串刺しにして息の根を止めてやりたい思いに駆られる。漁師が岩の奥に潜んでいる獲物を銛で一突きにするように、頭の奥で鈍く痛みを放っている何かを鋭く尖った切っ先で捉えて、頭の外へと引き摺りだしてやりたくなる。そうすれば、頭痛もおさまるのに。

脂物を食べた後、相変わらず腹痛に襲われる。ヤバそうだな、と思ったときにはもう遅い。そのあと、確実に下腹部はキリキリと痛み出す。腹痛に襲われたときには、腹をかっ割いて、腸を引き摺りだして水洗いしてやりたい気持ちに駆られる。ソーセージの下準備みたいに、腸を引き裂いて、裏も表も念入りに水洗いして。そうやってきれいにした状態でまた腹の中に詰め込めば、腹痛が治るのではないかという気がする。

あくまで、イメージだけれども。

けれども、こうしたイメージ的抵抗は大抵の場合無駄に終わり、気付くと忘れた頃には治っているのである。

最近身体的不調といえばおおよそこの3つに大分される。腹痛は、食べるものをコントロールしてやるしかない。食生活は単調になるが、仕方のない部分もある。さしあたり、昼食には特に気を使う。背中の張りは座って仕事をしている以上ある程度仕方のない部分もある。ずっと神経を使いながら同じような作業ばかりをしていると、体の中心が凝り固まっていくような感じを覚える。温かい風呂に長時間漬かって、ゆっくり体をほぐしてやるしかない。多分、首が細くて長い、猫背、などという体型や姿勢が絡む面も十二分にあると思う。姿勢を良くすることも1つの解決策だ。偏頭痛は睡眠のリズムを規則的にしてやるしかない。勤務体系的に仕方ない部分もあるが、昼間の余計な堕睡をなくして、就寝時間をある程度一定にしてやれば、今よりはマトモになると思う。あとは、目を労わることも大事だろう。

そして、何より、リズムが重要だ。起きる時間、寝る時間。これがしっかりと出来てくれば、そのほかも上手く回りだす。仕事も、遊びも。どれかが崩れだすと、他も雪崩を打つように崩れだす。何もかも、ぐだぐだになる。このリズムは、体調にも十二分に影響を及ぼすと言って良い。リズムを作ることが大切だ。ここのところ少しリズムを崩していたかもしれない。どこかでリズムを作ってやって、他の事もうまく回していくことが望ましい。