上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

上野。

今日は国立西洋美術館に行ってきた訳なんですが。

半年前に行ったときとはまた違う発見があって楽しかったですね。今回は割と「自分の好きな絵!」っていうのが選りすぐって見られた気がする。ネームバリューとかに押されずに。有名な絵でも全然興味を引かないのもあったし、無名でもこれはいい、っていうのもあったり。あんまり先入観にとらわれずに見れたというか。あとはまぁ自分が絵を描くときの参考とかそんなあたりも(笑)。やっぱり自分が苦手なところをどう処理しているかとかつい注目して見てしまいますねー。

色々な知識とかもあればあったで良いものだとは思います。でも、そこまで良く知らない人が見に行っても別にそれはそれで楽しみ方っていうのはあると思うんですよね。「あ、この絵好きだ!」っていうのが、何かしらの形で見えてくるのではないでしょうか。たくさんある中から、どれか1つくらいはそういうのがあると思います。その理由は多分、「絵全体の色合いが好き」っていうのだっていいし、「この人のこの表情がいい」とかいうのだっていいし、「あ、こういうのあるよね」っていうのだっていいと思うんです。ただすげーって思う絵だって。

僕は一見、すげー適当に描いてあるように見える(ほどに筆づかいが少ない)けれどもとってもリアルに見える、カリエールという人の「クレマンソー」という肖像画に強くひかれました。とっても細かく描きこんである絵よりもリアルに見える、それが凄いと思いまして。

なんかそんな風に、無駄に細かく細かくしていかなくても、さらっと描いてあるのに物凄くリアルに見えるようになりたいものです、なんてね(笑)。