イカのおすし
http://kirakiland.web.infoseek.co.jp/page005.html
(音声が流れ出すので注意)
いや、何かと思いますよね。
これは
警視庁生活安全部の標語らしいです。
「ついていかない」 「のらない」(怪しい車に) 「おおきな声で叫ぶ」 「すぐ逃げる」 「しらせる」
らしいんですけど…。
「おかしも」
僕はこういう標語としては「おかし」の約束なら知っています。小学校のときの避難訓練で使われていた標語です。火災が発生して避難する際に、
「おさない」 「かけない」 「しゃべらない」
の「おかし」の約束を叩き込まれました。そして、小3くらいのときに、
「もどらない」
が気づいたら事項として追加されていて、「おかしも」の約束になっていました。標語って言うのは、今になっても覚えているくらいですから、小学生とか相手に必要事項を覚えこませるにはとても良い方法だと思いますね。語呂合わせで年代を暗記するのと同じように。
それにしても
火災ならまだしも、こういった標語を子供に覚えこませなければならない世の中って何か悲しいと思います。もっとも、フランスとかでは子供を小学校に送り迎えするのは当たり前のこととして行われていますから(もちろん防犯上の理由で)、欧米から見たら普通のことなのかもしれないですけど、日本でもそれを行わなければならなくなってしまいそうだというのが悲しい。教育の場である教室にさすまたが置かれていたり。もちろん、不審者が教室に入ったときのためです。サークルで使う体育館の門にもほとんど注意書きがしてありますし。やはり日本の社会が変質して、隣人同士の顔もわからない都市生活が次第に浸透していったところから何かが変わってしまったのでしょう。古くからある共同体の崩壊がもたらした様々な歪みがこのような形で表れてきている。核家族化の進行により祖父母の持っていた生活の知恵だとか倫理観だとかいったものも子供に伝わらなくなっていますし、他人との関わりあい方なんかも苦手とする子供も増えてきています。おそらくこのまま時が経てばこのような状況はもっともっと進行することでしょう。しかしながら、おそらくその状況を打開するためには、生活を元に戻すしかない。それは不可能なことです。だから、新しいライフスタイルが生み出す新しい状況に対応していかなければならないのでしょう。そんな気がしています。過去の遺産を振り返っても仕方が無い。もちろん、そこから得るものはたくさんありますが、「あの時代は良かった」というだけでは仕方が無いのであって、そこから現在につなげるにはどうすればいいかを考えなければならない。どのようにして過去がうまく成り立っていたのか、の因果関係をはっきりとさせ、そのコアとなる部分を抽出して、それを現代のライフスタイルに沿った形に変換して適用しなければならないのだと思います。止まることを許されないこの現代社会がどのように変容し、そして日々変わり行く状況に私たちがどのようにリアルタイムで対応していくのか、果たしてそれが可能なのか、とても難しい問題に直面しているのではないかと思います。
ついつい
長すぎになってしまいましたね…。ごめんなさい。ホントはこの問題に関してもまだまだ考えてることはあるんですけど、これ以上書いてもまとまらない気がするし時間もないのでこの辺で…。