上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

「死」との距離

イギリスで起こった殺人事件(テロという見方を当局は示している)のニュースをぼんやりと見ながら、食堂で一人もそもそと夕飯を食っている。画面の向こう側では、血にまみれた両手を振りかざしながら男が何かを主張している。

私は「死」から随分遠いところに生きてきたんだなぁ、という印象を抱く。何度か書いてきているが、幸いなことに、私の周りにはこれまであまり「死」が近くになかった。

数年に一度、日本でも無差別殺傷事件が起こる。その時、捉えどころのない恐怖がぼんやりと心を覆うのは、きっとそのせいなんだと思う。イメージが湧かないからこその、漠然とした不安。

身近で死に直面したとき、俺は果たしてどう思うんだろうね。なんとなく、「怖さ」が前面に出てくる気がするんだけど。想像のつかないことは、想像しても仕方がないのかもしれない。