上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

歳を重ねる

また1つ、歳を重ねました。朝、職場の休憩室で目覚めて更新したときにはすっかり忘れていたけれど。ここんとこ最近、仕事の日が多い、ってのもあるけれど、特別な1日でもなんでもないただの1日になりつつあるもんなぁ。歳を取るって、そういうことなんですかね…。

ハタチの誕生日の過ごし方がその後の10年間の誕生日の過ごし方を決める、って聞いたことがある。ハタチの誕生日は何をしていたかというと、昼間いっぱい大学で授業を受け(間の空きコマはご丁寧にも図書館で第二外国語の自習をしていた)、夜は素敵なおねえさんとワインを飲みながらご飯を食べていたのでした。確か、月曜日で、サークルもなかったのだ、この日は。当時まだ青かった私は、きっとそんな小説みたいな素敵な出来事ってその先にも幾度もあるのだろう、と思っていたのだけれど、現実は、そんなに甘くないのでありました*1。でも、授業サボって外の街中に満ち溢れている他の刺激的な選択肢を取るということもせず、なんとなく大学に足を運んでなんとなく授業受けながら受け身に日々を過ごしていく、みたいな定型的な生活を送っているという点に関して言えば、結局今もそこから大して変わってないのだろうけれどね。当時と同じように、それなりに充実した休日を過ごせているとは思うけれど、基本的には職場と寮を往復する毎日だし、「学生の本分」が「社会人の本分」にすり替わっただけなのかもしれない。自分が目を向けていないだけで、きっと日々は夢と希望に満ちている。結局は自分の捉え方次第なんだ、日々って。おそらく。

ちなみにもう1つ、30歳の誕生日の過ごし方が、その後の人生の過ごし方を表している、という話もある。4年なんてあっという間に過ぎていく。暦通りにいけば、おそらくその日は日曜日。果たして、どんな1日を過ごすことになっているのかしらね。

いつも書いているけれど、歳を重ねるごとに、ひたひたと満ちてくる潮のようにいろいろなものごとのリミットが近づいてきている気がして焦燥感だけが募っていくのです。やれやれ。ちょうど今日、1Q84の文庫化の最後の2巻が発売されて全巻揃ったので、自分へのプレゼントとして大人買い。今日はこれから出勤なので残念ながら読むことは出来ないけれど、そのうち読もうかな。

*1:そういえば村上春樹スプートニクの恋人」に似たようなフレーズがあったのを思い出したけれど、残念ながら実家に置いてあって手元にないため引くことが出来ない