上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

人生観

最近、割と共感した言葉が2つほどあった。

西武の中島は、調子を落としたときは一切バットを振らなくなる。本人の談。

「おかしくなったときとかは、振れば振るほど(おかしいポイントが)見つけられなくなる。振ったら、何かおかしい。見つけられないから、また振る。考える。そうやって、どんどんバラバラになっていく。だから、そういうときは、もうバットは持たない。その代わり、走ったり、整体で体のバランスを整えたりする。そうすると体がニュートラルに戻る。それで、パッと持って、何も考えずに打席に立つ。そうすれば、ボールが来たら、自然と打てるようになっている」(Number Webより)

何か物事を考えるときにも言えること。基本に立ち返る、環境を整える、バランスを整える。大抵何かおかしいときって、どんどん細かい方向に思考が向いてしまう。どんどん狭い袋小路に迷い込んでいく自分に気がつくのって、渦中にいる本人にはとても難しい。そんなとき、足を止めてじっくりと待つこと。他の部分を、自分のベストの状態に持ってくること。そして、自分の状態をニュートラルに持ってくること。でもこれってすごく難しいことで、余裕と強い気持ちがないと出来ないことだと思うけど。

こちらは落合元監督の談。

「練習でいくら泣いても引退する時に泣くなと言いたい。もう1年死ぬ気でやるから置いてくれ、という言葉は聞きたくない。じゃあ、これまでは何だったんだ、となる。とにかく、この世界で生きていける何かを見せて欲しい」(Number Webより)

今は過去の先にあるものであり、将来は今の先にあるものである。後悔先に立たずで、常に今を納得するように生きていれば将来後悔する事なんて絶対ない。俺自身、「納得することが大事」っていうのが割と信念みたいになっているところがあるのだけれど、結局あとで何か失敗したときに、当時の自分が想像しうる範囲内で可能な限りの手を打っていれば、後悔することなんてない。自分の能力以上のことは出来なかったのだと諦めることが出来るし、それ以外のことは運が悪かった、と諦めることも出来る。結局、自分でどうしようも出来ないことについては自分ではどうしようも出来ないし、自分の努力で何とかなる部分で起こった結果については、全ては自分の責任なのだ。結果はあくまで必然の結果なのであり、そこに全く言い訳の余地はない。まず、切り分けを明確にし、自分の領分はどこなのかを考えていく。その上で、自分の領分で手落ちのないよう常に納得を求めていく。「人事を尽くして天命を待つ」みたいなイメージが近いかもしれない。

25年生きてきて、ある程度俺自身の身についている人生の捉え方。もちろん人間だし、常時この姿勢を保ち続けていられはしない。そんなことが出来るならとっくに神になっている(笑)。けれど、努力目標としては常にこうあるべきだと思うし、そうあるのが一番生きやすい、自然なんじゃないかという気はする。