上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

昨日、夜、気がついた。

雪って、くるくる回りながら降ってくるんだね。

よく紅葉みたいな形の木の葉を落とすと、くるくる回りながら落ちてくることがあるけれど、あんな感じでくるくるっ、と回りながら落ちてくる。牡丹雪みたいなわさわさ降ってくるような重ったい雪じゃなくって、もうちょっと軽めの、けれど、結晶が綺麗に出てくるくらいまでにはならない程度の雪。気温で言ったら、氷点下1度とか2度とかそれくらいの雪。おそらく。

昨日の夜は珍しく全くの無風状態で雪が降っていて、22時頃、仕事中外でちょっとした待ち時間があって、空を見上げてしんしんと降りつむ雪をぼんやりと眺めていたら、そんなことにふと気がついた。漆黒の闇からはらはらと舞ってくる雪は、くるくると回りながら、ゆらゆらと揺れながら、私の上へと落ちてきた。

昔の人は、雪の姿にそれぞれ名前をつけて、識別してきた。灰雪、泡雪、細雪、牡丹雪、小米雪、班雪…。雪は、上空の気温によっても、地表の気温によっても、様々に形を変える。そのそれぞれで、降り方も違えば、積もり方も違う。六角形をした所謂雪印マークの綺麗な結晶が出てくるのは、かなり気温が低いときに限られる。新潟は割と気温が高めなので、よほどの寒波が来ないと綺麗な形の結晶を見ることはできない。降るのは主に、牡丹雪だったり、綿雪が多い。昨日の雪は珍しく、深夜だったせいもあるのか、1つ1つが割と小さめだった。灰雪。粉雪、ではない。ちゃんとした結晶の形になっていなかったぶん、その歪さが、雪の回転を生み出したのだろう。

最近、降る雪によって、おおよその気温が感じられるようになってきた。予報ではこの先1週間、ずっと、雪だるまマークが並んでいる。先日二十四節季の1つ、大寒だったけれど、今が一番、寒いときなのだろうか。

春を、じっと、待つ。