上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

深夜のニュース

昨日の夜日付が変わる瞬間、風呂上りに食堂でメシ食いながらテレビを見ていたら、岩手で起こった立てこもり事件のニュースをやっていた。夜の誰もいないがらんとした食堂で、電気つけて、ぼーっとテレビ見ながら、1人でしんしんと雪が降りつむ町で現在進行形で起こっている事件を見ている。日付が1つ変わって、その日一番初めのニュースで、どこか遠い街の緊迫した様子を伝えている。「音のない世界」っていうとあれだけど、真っ暗な中、その家の明かりと、周りを取り巻く警察の方の様子と、降り積もる白い雪が画面の向こうに見えていて。NHK特有の淡々としたアナウンサーの語り口調もあって、0時、皆が寝静まっている瞬間に、今自分はここでこうして1人で飯を食っていて、日本のどこかでは緊迫した事件が起きていて、というのが、すごく切り離された世界の出来事のように捉えられて。日付って毎日変わるものだけれど、きっと、毎日変わりゆくその一瞬一瞬に、1億2000万人がそれぞれ色々な局面を迎えているんだろうな、って思って、なんか不思議な感じを受けました。印象的な感覚。なんか、行く年来る年見てる時の感覚にも近いものがあるのかもしれない。うまく言葉にできないけれど。深夜ってなんだか気の持ちようが変わるよね。