上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

離れて初めてわかること

葉の落ちた街路樹の寒々しさ、というのは都会的感覚である、ということが新鮮な事実として意識上にぽっかりと浮かび上がった。

道沿いに街路樹が並んでいる光景というのは、小さな町にはない光景である。今まで当たり前のように落ち葉で季節を感じ取っていたが、「葉のない裸の木が並んでいる寒々しさ」というのはとても都会的な感覚なのだな、ということがわかった。山の木々に葉がないのは特に寒々しさを感じさせない。一列に並んでいる木の隙間から、突き抜けるような寒々しい空が覗いている光景が冬らしい寒さを感じさせる。東京の空が雲一つなく青いのもその理由の1つだろう。

平日の昼間の上野公園は平和だった。平和すぎる。