上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

視野狭窄

物事を見るときには、時々目を離してみる必要があります。

私が陥りがちなのは、細部にこだわるあまりに、全体が見えなくなってしまうことです。物事を見るときには、細部を詰めることも大事ですが、全体としてどのような流れになっているかを大きな視点から見ることも大切です。ミクロとマクロの両方の視点からバランスよく見て初めて、物事を本質的に捉えられるのだと思います。

今自分がいるのがどの場所か、ということに対してもそれは言えると思います。自分の近くにいる人たちだけを見ていてもダメなのです。全体を見る必要がある。自分より上にいると思われる人たちからは、どこを直さなければならないのか、ということがわかります。そして、自分より下にいると思われる人たちからは、自分が人よりどこが優れているのか、ということがわかります。どちらかだけに偏ってもダメなのです。上ばかり見ていると疲れてしまう。けれども、下ばかり見ていても成長はしない。これも、バランスよく見ることが必要とされるのだと思います。

ここに気づくための1つの方法としては、他人の多様な視点に触れるということが挙げられます。他人に話を聞くとか。おそらく、ここに関しても、自分に近い人から見てもらっても、しばしば近い視点に偏ってしまいがちなので、時には離れた位置にいる人の目から見てもらうことが必要なのだと思います。そうすることによって、自分に欠けていたものに気がつくことが出来る。

自らの安定を保つためには、どうしても自分に不都合な事実には目をつぶって、安心できる事実にばかり身を委ねてしまいがちになりますが、それでは気がつかないうちに事態が悪化していく一方になります。自分で自分の道を狭めることのないよう、時々目を離しながら、ミクロとマクロの両方の視点からバランスよく物事を眺めることが必要になるのだと思います。