上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

整理

口に出して言うということは自分の中に整理をつけること。

文字にして書き表すのもそう。頭の中で考えて色々思い余っていることも、口に出したところで意識が変わり始めたりするというのはよくある話。ビッグマウスな人たちなんかはそうなんだろうし、僕なんかは割と逆の立場だ。口に出したり書いたりして頭の中を整理して、決着をつけてしまうことを恐れるほう。もちろん、ぐちゃぐちゃしている状況に苛立ちを感じるときには、紙に書き出してみることで意外とすんなりと頭の中が整理されて良い方向に向かうこともある。書いているうちに、「あぁ、こういうことかもしれない」と頭の中で考えが次々に展開されていくこともある。しかし、それと同時に、答えを出して確定してしまうことが怖くて、未だに口に出すことすら恐れる場合もある。悩めるだけさんざん悩んだ末に、答えを自分の中で確定して初めて口に出そうということ。口に出すことによって、その方向に自分が固まってしまうのが怖いというか。確定させる方向へと導くエネルギーを持っている「コトバ」を発するのを恐れている。本当にその方向でよいのか。自問自答を繰り返している間に、ふっと口に出してしまったり文字に現してしまったりすることによって、本当に正しいと自分の中でまだ決着がついていない事柄の方向へと自分の意識が転がりだしてしまうのが怖かったりするのだろう。

そういう意味で、ある程度自分の中で固まりつつある事柄に関しては、別に自分の口から言っても良いものだと判断するのかもしれない。場面とか分野によっても異なるが、自分が口にすることを恐れてきたことで、ここでいっても良いか、と決断した事柄についてはある程度自分の中で方向性が固まってきたということなのだろう。割とどうでもいい事柄とか、たいした弊害もない事柄についてはそこまで神経質になることもないのだろうけれど、自分でちょっとしたこだわりを持っていたりとかする事柄に関しては、慎重にその場面と時期を見極めているような気がする。見切り発車、ではなく、ある程度の確信を持った上で、ということで。

多分、僕自身はそんな性格をしているんだと思う。とってもまわりくどい言い方だけれど。