上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

紙一重

割といろいろなことは紙一重であるように感じる。

天才と変人は紙一重。カッコいいとカッコつけは紙一重。深慮熟考と優柔不断は紙一重。僕がよく言うことだけど。白黒ハッキリした両極端な例は除くと、結局どっちになるかは視点次第なわけで、見た人によってそれぞれ違った結果が出ることになろう。そういう稜線の上をきわどいバランスをとりながら渡っている人が世の中でうまく渡っていっているわけで、その境目を出来る限り正確に見極めてうまいこと渡っていくスキルが欲しいのである。その視点っていうのは人それぞれだから、自分から見た視点だけではただの思い込みになってしまう。大多数の人にとって納得させられるようなレベルでそういう判断ができるようになると良い。概してグレーゾーンの物事ほど白黒どちらに見えうるかの判断をつけるのが難しいのだけれど、まぁ百発百中とまでは行かないまでも、多くの人にとってどちらが普通であるのかを判断できるくらいにはなりたいのではないか。

そして多分その判断に自信のないうちは、高い稜線を渡らずに、幅の広い低い安全なところをうろうろしているだけにとどまっているんだと思う。高くて危険の高いところほど、踏み誤ったときのリスクも大きいけれど、その分得るものも大きい。よくあることだけれど。その辺の葛藤もまた難しいところなのである。ある程度の見極めとかそういったものが出来るようになるまでは、僕はおそらく山に登ることが出来ない。意図的にかそうでないかは知らないが、避けている。念入りに準備を整えて、ある程度踏み誤らないだけの判断力を身につけて初めて山に登ろうと思い立つのではないかな。

という喩え。なんとなく今思っているだけだけど。もしかしたら違うかもしれない。