上昇気流

細々とひとりごとを呟き続けています。

物語

先日、物語で世の中を捉える考えをしてみた。その続き。

やっぱりそんな気がする。人間誰しも、自分を物語の中に位置づけて考えると思うので、そういう意味では誰もが潜在的には小説家であり脚本家であるのだと思う。その物語どおりに現実が進もうと進むまいと、私たちは自分の未来を物語の中に位置づけて考え、そして現在進行形の出来事も自分を含んだ物語として捉えている。

そしてRPGというのはそのような潜在的な本質を具現化したものであると思う。誰もが主人公になることができる。誰もが勇者になれる。自らを簡単に物語の中に置くことができるのだ。確かドラクエは主人公が一人称の立場で作ってあるっていうのは、そういった理由もあるっていうことだったと思うけど。そしてその物語には明確な目標があり、そこに到達するために必要なことはある程度わかっていて、そのとおりに進めていけばハッピーエンドに終わるように出来ている。自分が主人公となっている物語には幸運な終わりが訪れるのだ。それはおそらく、人間の本質的な欲求と合致している。こういうことを考えると、世の中でRPGが売れている理由もわかる気がする。よく出来た話だと思う。

そんなことを電車の中でちょっと考えた。